うつくしい私のからだ
筒井 ともみ
集英社 刊
発売日 2007-04
だいぶ肩から力が抜けてきた感じで読みやすい。 2007-08-02
シナリオライターから小説家に華麗なる転進街道激走中!
目指すは平成の向田邦子か!?というわけで、作家活動が盛んな筒井さんのオムニバス。
まつげ、歯並び、髪、手首など、体の様々なパーツに特徴や個性、または
コンプレックスを持つ女性たちが登場して、恋をしたりセックスをしたり
おいしいご飯を食べたり仕事をしたりして日々を暮らしている、という感じ。
女の人のカタログみたいな感じでいろいろなタイプのヒロインが出てきて
面白い。初デートにドキドキする少女も、マイペースな恋人に振り回されるOLも
孤独感を覚えてる主婦も、それぞれの自然な言葉でしゃべっているのはさすがに
シナリオライターでもある著者らしく上手いと思った(よく、何歳の登場人物を
描いても、作者の年齢が投影されて不自然な言動を取るキャラクターになって
しまっているという失態を犯した小説があるが、これはその点成功している)。
「食べる女」など「食」関係の文章が得意なだけあって、作中に出てくる
食べ物の描写も相変わらずおいしそうだ。
ひとつだけ物足りなかったのは、働く女性や少女の心情描写は生き生きと
していたのですが、主婦の描写になると少しステレオタイプで退屈な感じがしました。
20の部分 2007-06-04
筒井ともみの作品はこれが初めてですが、面白い感性ですね。舌、手首、髪、膝、そして命まで、切ないストーリーです。違う年齢の女性をキチンと描き、女性らしい美意識の交差を使っています。筆力が付いてゆけば、本当に面白い作家になるような予感です。要ウオッチングです。
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